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「この世界の片隅に」

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子どもが「お腹インフルエンザ」に罹り、熱はないけれども下痢と嘔吐が止まらないという状態で、外出がままならないこの数日。おかげで、今さらですが「この世界の片隅に」を読みました。
2巻目ぐらいから、ところどころで涙腺が緩み過ぎて涙が止まらなかったです。これは本当に良い本だと思いました。時代背景としては広島の原爆投下のことを扱っているのですが、この本の本質的なテーマは、そういうことではないと思いました。
毎日の生活が辛くてたまらない人の中には「戦争をしたい」と感じる人が出てきているのは理解できます。「出口がない」「永遠に終わりがない」日常の日々が辛い。何のドラマもない、何の変化もない、このままずーっと変わらない。決して良くならない。むしろ少しずつ悪くなっていく。未来が見えない。希望が何ひとつない。真面目に頑張っても良いことが何ひとつない。いっそのこと、すべてをぶち壊してしまえ、戦争になればいい。そういう感覚を持つ人がいるのは、特に今のような時代であれば、実に理解できる話です。
この世界の片隅に」は、その真逆を行く話です。「毎日の日常生活は、実はとてつもない奇跡の上に成り立っている」……そう感じる話です。
生活というのは、終わりがないのです。つまらなく、退屈で、毎日まいにちが同じことの繰り返しです。
例えば、今戦争になったら?戦争になったら、多分、一時的な高揚感はあるでしょう。東日本大震災のときもそうでした。その後にも生活はやはり延々と淡々と続いていくのです。

 

写真「BLACK JACK」は、約1年前の「自分にごほうび誕生日プレゼント」大人買い。まだ4巻までしか読んでません。もったいなくて読めない、という話もあります。