コミュニケーションってなんだ

夜、せっせと走りに行っているのですが、最近いつも同じ場所……人気のない暗がり……に、同じバンが停まっているのです。そこは「みんなの一時停車ポイント」でして、お昼はタクシーの運転手さん・営業マン・工事現場の人なんかが、クルマを停めてご飯を食べたり昼寝したり一服したりしています。夜は、不倫カップル(多分)が車内でエッチをしています。冬になると(うるさいので)エンジンを止めて窓を閉め切ってナニをするので、窓ガラスが曇りまくっています。夏はさすがに暑いので皆さんクーラーをいれていますが、やっぱり窓が曇ります。たまにクルマがワサワサ揺れてます。最近、そこに停まっているバンは、何かあやしいデリバリーなんとかのお迎えとかそういう関係じゃないかと私はにらんでいるのです。高齢者に特化したサービスが最近あるようなので。そんなことは本当にどうでもいいことですなんですが。

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ところで

どうして妻は不機嫌なんだ?――産後に冷え込む夫婦の愛情 『産後クライシス』著者・内田明香さんインタビュー

というとても良い記事がありまして、そーだそーだと思いつつ読みました。そう、問題の本質は「家事を誰がやるか」とか「家事分担がどうのこうの」というところではありません。家事分担がアンバランスだろうが、夫が(妻が)ほとんど不在の留守家庭だろうが、夫婦のあいだで納得できていればいいのです。双方が納得するために必要なのは、コミュニケーションです。

ですが、問題は「コミュニケーションってなに」という話です。

コミュニケーションは、一方的なものではありません。双方の(或いは多方面の)要求を受け取りそれを処理し、自分の要求を相手に伝え処理してもらうことです。ところが、これを以下の二つのように誤解している人が……特に男性が……おります。

・コミュニケーションとは、オレの要求を相手に伝え相手に処理させることだ。オレ様は相手の言い分は聞く必要はないし、処理するつもりもない。

・コミュニケーションとは、オレの要求を相手に伝え相手に処理させることだ。オレ様は「オレの思う相手の要求」を想像して相手のために「やってあげる」ことだ。

このような誤解は「権力関係」が介在する人間関係で起こりがちです。夫婦間のみならず、私は自戒も込めて、親子間でも多数発生している、と考えています。

「子どもは親の言うことを素直にきくべきだ」という命題は、場合によっては子どもの人格の無視です。「この子は私と夫の子だから、社交的なはず。だから集団で遊ばせるのが楽しいに決まっている」と、子どもがどんなに嫌がってもグループ活動へ連れて行く、とか。「体にいいものだから食べなさい、オーガニックのなんちゃらをわざわざ取り寄せて3時間かけて料理したのよ」とか。相手がどう思っているか、相手の本当の要求が何なのかを無視して「押し付ける」ということを、ついついやってしまいます。相手が「自分に逆らえない」関係の場合には特に。

「妻は出かけたいはずだから、とにかく出かけさせてあげよう」とか。ありがたいですが、その結果、部屋の中が収集がつかないほどぐちゃぐちゃになり、帰宅した後、夫の超絶不機嫌と恩着せが3日間続くなら、出かけないほうがいいです。「買い物をしてきてあげよう」とか。不要なものや同じものをどっさり買ってきても困ります。「ゴミ捨てぐらいしてあげよう」とか。ゴミ捨ては「捨てるだけ」なら犬でもできます、日々ゴミを分類して家中からかき集めてまとめてゴミ箱にビニール袋かけておくまでやってよね、とか。……枚挙に暇がないです。

かように「相手の言い分を聞く」というのは、実はとても難しいことです。自分の相手に対する思い込みやバイアスを排除して、虚心坦懐(!)に相手の要求を聞く、ということがそもそも難しいことなのです。「相手の要求を処理する」というのは、そもそも「処理するか否か」を含めて、その後の話です。

優秀な経営者は(経営者でなくても優秀な人は)、ほぼ例外なく女性にスーパー・モテモテです。MMKです。それを見て多くの人は「女は金に群がるんだよな」とか言いますが、違います。本当に優秀な人は、とにかく「人の言うことを聞く」ことに長けています。相手が何を欲しているのか、について非常に敏感で、かつ学習しようという意欲が高いのです。

女の人は「合コン・さしすせそ」と、相手をもちあげ、相手の要求に応えるテクニックを小さい頃から訓練されて育ちます。私は、この「合コン・さしすせそ」が大好きなのですが、「合コン・さしすせそ」は、この国の男女関係を象徴していると思うのです。「合コン・さしすせそ」程度でいい気分になっている男も本当にどうかしていると思うし、そんなのを釣り上げて結婚しても、後々苦しいだけ、という気がするのです。

合コン・さしすせそ」で釣れるのは「まみむめも男」です。

ま・マザコン(常に「僕の母さんは…」)

み・未熟(文字通り)

む・無反応(話し合いから逃げる)

め・めちゃくちゃ(不安定)

も・モラハラモラルハラスメント

まみむめもと連れそうのは、本当にたいへんですよ、と。女の人は「相手の欲求」を常に聞き出し、それに対応せよという訓練を受けています。「相手の要求にどのぐらい応えられるか」を自分の存在意義のように感じている人は、けっこういると思います。ですから、誰かに「あなたの要求をきいてあげよう」と言われて、本当にきいてもらうだけで、メロンメロン・パーンチ! だったりするのです。