「専業主夫」願望

結婚できないのは、「男性不況」が原因? 低所得男性が増えても、減らない「専業主婦」願望
http://goo.gl/Wk06V


↑この記事では「なぜ、女性の専業主婦願望が減らないのか」という問いには答えていません。


専業主婦願望、の向こう側。
http://d.hatena.ne.jp/drinkmee/20121019/1350656265


↑このエントリーで以前書きましたが、原因の一つは「今結婚適齢期に入っている人たちは母親がほとんど専業主婦だったので、『兼業主婦』という役割モデルを持っていない。あるいは、兼業主婦にネガティブなイメージしか抱いていない」ということが原因ではないか、と。


現実的な問題として、女性は「兼業主婦でもいいから結婚するか、生涯独身か」の二者択一を迫られることになります。今のところ「生涯独身」を選ぶ人が多くなりそう、というのが日本の現状です。


この傾向は、実はアメリカでも同様のようです。


婚姻率、過去40年で男女とも大幅低下 ―主因は男性:所得格差拡大、女性:就業率向上
http://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2012_3/america_01.htm


男性の賃金の低下と正規雇用が減少したことで、「男女の差」が結果的に縮まりました。それは「男性が女性並みになる」という「低きに合わせる」縮まり方です。
ですが、同時に「それ故に働かざるを得ない」女性の職場進出がさらに進みました。その結果として「男女差」よりも「能力差」の賃金体系になりつつあることが、以下のサイトからわかります。


30代の平均年収(年収ラボ)
http://nensyu-labo.com/nendai_30.htm




さらにその結果として、婚姻率が下がっているのです。


「仕事と育児・家庭の両立」の困難さは、実は日本だけに限ったことではないように思います。私は、海外での生活はアメリカしか経験がありませんが、実はアメリカは「出産後の女性の仕事」については、日本より厳しいところがあります。いわゆる「上級職」「幹部職」で、「会社にどうしても必要な能力」のある女性に対しては、手厚い育児休暇や育児施設のサービスがあります。ですが、そんな人は全体の数パーセント(以下)です。このあたりは「女性だから」という理由よりも「幹部だから」「他に代わりがいないから」という理由で手厚い、といったほうがいいでしょう。男女差ではありません。
企業の「弱肉強食度」は日本よりずっと厳しいです。ほとんどの女性は、日本と同じかそれ以下の「社内育児環境」ではないかと思われます。
それは「女性だから」という理由よりもむしろ、「子育て・家事」というのは「仕事」にとってはノイズでしかない、という理由です。そのあたりは非常にシビアです。


その一方で「経済的に強い女性と結婚して、安定を得たい」と考える男性が、けっこうな割合でいることにも気づきました。「専業主夫」願望ですね。女性が医者で男性が無職(同然)というようなカップルがけっこういたりします。女性も、産んだ子どもを夫に育ててもらえればそっちのほうがいいですよね。男女の「伝統的な役割」が逆転した状態ですが、双方納得済みなら別にかまわないのです。


「なぜ、女性の専業主婦願望が減らないのか」
というより、「市場の弱肉強食の競争社会からおりたい」と願う人は、男女を問わずいる、ということなのかもです。