イクメンの登場と効能

共働き世帯が増加する背景とは?

http://woman-money.nifty.com/topic/detail/121105000336_1.htm


(以下引用)


共働き世帯の夫の収入は2008年から2011年までに5.7%減少。専業主婦世帯の夫の収入減3.7%を上回っています。見えてくるのは、夫の収入減少を補い、生活防衛のために妻も働く……という構図。


(引用終わり)


今の「共働き」は、男性の収入だけでは家計を支えることができないため、女性が働く、という「共働き」になっているそうです。


私が子どもの頃は全く違っていて、男一人で一家を養うのは、半ば義務でした。義務である以上「それが可能」な社会でもありました。男女の賃金格差が大きく、男女雇用機会均等法前です。女性の正規雇用は非常に少なかったです。ですから、女性が働いている家庭の理由は、


・シングル親なので働くしかない

・自営業なので必然的に一家全員が働く

・妻が専門職or資格職or公務員


という概ね三つに限定されていました。


一番目の理由には「冷ややかな同情」が付き物でした。当時はシングル親は非常に珍しかったということもあるでしょう。

二番目や三番目の妻に対しては「何もそこまで無理しなくても」「子どもが可哀相」という眉をひそめたご意見や、「ダンナに十分な収入があるのに働いているなんてずるい」という意味不明というか大きなお世話的視線が、常に付いて回りました。


f:id:drinkmee:20121130221249j:image:w360


物事には、常に「正の部分」と「負の部分」があります。

そもそも「正規労働者の減少=非正規労働者の増加」による全体としての賃金の減少や、男性を含めた「正規労働者の賃金の減少」は、総体として「負」である、と言って差し支えないでしょう。

ですが、それ故に女性が労働市場へ「やむを得ず」駆り出されることで、男性が家事や育児を負担しなければなならない、という現象が起こっています。

公園や児童館で「お父さんと一緒の子ども」をかなりよく見かけるようになりました。

また、NHKの「いないいないばぁ」「おかあさんといっしょ」に、お父さんが登場するようになりました(「いないいない~」で、お着替え歌のコーナーにお父さんが。「おかあさん~」で、歯磨きのコーナーにお父さんが)。これは、私が子どもの頃には「あり得ない」ことでした。

講談社の幼児雑誌「げんき」の保護者向け付録のマンガは「専業主夫の子育て日記」です。


私は、これは明らかに「正」の効果だと考えています。

人の人生は「仕事」だけがすべてではありません。「仕事さえしていれば人として(=男として)十全である」という思想は、高度経済成長期を支えた思想です(そして、労働市場から女をはじき出すことで、女を二級市民として隔離する思想でもありました)。

この考えは、既に今の社会には適合しなくなっています。「仕事がすべて」という思想の裏には「経済的な成功だけが社会と人を幸せにする」という信念がありました。しかし、実はそうではないらしいことは、今明らかになりつつあります。


第二次世界大戦中、男性が戦場へ取られたため、女性が労働力として駆り出されました。そして戦後「女性は市場労働力として実は非常に高い価値がある」ことが、結果的に認められました。故に、女性の社会進出が進み、国によっては普通選挙権が認められました。戦争は「負」でありますが、そのすべてが「負」であるわけではありません。今の「正規雇用の減少」「正規雇用賃金の減少」という「負の」現象もまた、何かしら想像もできない結果を生み出しつつあるように思います。